間取り 家づくりの基礎
2026.10.5 更新日/2026.10.9

注文住宅を建てるなら、間取りにもこだわりたいものです。
開放感のあるLDKや使いやすい家事動線、すっきりと見える収納。SNSや施工事例を見ながら、「こんな家にしたい」とイメージを膨らませている方も多いでしょう。
一方、実際に生活を始めてから「もう少し考えておけばよかった」と、間取りを後悔するケースもあります。間取りで後悔しないために大切なのは、人気のプランを集めることではなく、自分たちが家でどう過ごしたいかを考えることです。

好きな家具やインテリアが似合うことも、毎日を無理なく過ごせることも、どちらも大切にしたいところ。
この記事では、注文住宅で起こりやすい間取りの後悔を取り上げながら、おしゃれさと暮らしやすさを両立する考え方をご紹介します。姫路で注文住宅を検討している方も、家づくりの参考にしてください。

注文住宅の間取りで後悔するのはなぜ?

注文住宅は自由に間取りを考えられる分、決めることも多くなります。

LDKの広さや収納の量、水回りの配置など、一つひとつ希望を形にしていくうちに、「何帖ほしい」「この設備を取り入れたい」といった条件が先行してしまうことがあります。

しかし、実際に住み始めてから感じる使いやすさは、数字だけでは判断できません。図面上では理想的に見えても、生活してみると思っていた使い方と合わないことがあります。

では、なぜ完成後に使いにくさを感じることがあるのでしょうか。まずはその理由から見ていきましょう。

図面だけでは実際の生活をイメージしにくい

間取り図から部屋の広さや位置関係は分かっても、実際の距離感まで想像するのは簡単ではありません。

同じ20帖のLDKでも、形や窓の位置、家具の配置によって感じ方は変わります。ダイニングチェアを引いた後ろを人が通れるのか、ソファを置いても十分な通路が残るのかなど、帖数には表れない部分もあります。

何も置かれていない状態ではなく、家具や生活用品が入ったところまでイメージしながら図面を見ることがポイントです。

SNSで人気の間取りが自分たちに合うとは限らない

回遊動線やランドリールーム、ファミリークローゼットなど、SNSには参考になるアイデアがたくさんあります。

ただ、人気の間取りが自分たちにも使いやすいとは限りません。

室内干しが中心ならランドリースペースが活躍しますが、洗濯方法が違えば必要な広さや配置も変わります。家族分の衣類を一か所へまとめたい家庭と、それぞれの個室へ収納したい家庭でも考え方は異なるでしょう。

大切なのは、「人気だから」という理由だけで取り入れるのではなく、自分たちならいつ、どのように使うのかまで考えて選ぶことです。

部屋の広さや数だけで決めると後悔につながることも

「LDKは20帖以上」「書斎もほしい」と条件を増やしていくと、いつの間にか間取りが部屋の足し算になってしまうことがあります。

一つの空間を広げれば、その分だけ収納や通路などに使える面積との調整が必要です。

部屋をいくつつくれるかではなく、その家でどんな時間を過ごしたいのか。必要な場所にはゆとりを持たせ、そうでない場所はコンパクトにするなど、家全体でバランスを考えていきましょう。

注文住宅でよくある間取りの後悔ポイント

間取りの後悔には、住み始める前には気づきにくいものがあります。

十分な広さがあるのに使いにくい、収納をつくったのに片付かないなど、間取りと実際の生活がうまく合っていないことが原因になるケースも少なくありません。

よくある例を知り、自分たちのプランを確認するときの参考にしてみてください。

LDKは広いのに思ったより使いにくい

LDKは広さだけでなく、家具の配置と人の通り道が重要です。

リビングの中央を通らなければ洗面所や階段へ行けなかったり、窓が多いためテレビやソファを置ける壁が限られたりすると、十分な帖数があっても使いにくく感じることがあります。

「もっと広ければ使いやすい」とは限りません。家具を置いたあとにどのくらい余白が残り、人が無理なく動けるのかまで確認しておきましょう。

家事動線や水回りの配置が生活に合わない

間取りを考えるうえで、特に意識しておきたいのが、毎日繰り返す家事の動線です。家事動線は、単純に水回り同士を近づければよいわけではありません。

洗濯機と物干しスペースが近くても、衣類をしまう場所まで遠ければ移動は残ります。料理中に洗濯をすることが多いなら、キッチンとのつながりも重要です。

普段どんな順番で家事をしているのかを振り返りながら、必要な場所のつながりを考えていきましょう。

収納はあるのに片付けにくい

収納は、広さや量を十分に確保していても、使う場所と収納する場所が離れていると使いにくく感じることがあります。

リビングで使う日用品を2階まで戻さなければならなかったり、帰宅後に使うバッグや上着の収納場所がなかったりすると、物が出たままになりやすくなります。

収納計画では、「どのくらい収納できるか」だけでなく、「どこにあれば使いやすいか」という視点を持つことが大切です。

窓・コンセント・音などを見落としていた

部屋の配置に意識が向くと、窓やコンセント、スイッチ、音の伝わり方などは後回しになりがちです。

大きな窓をつくっても外からの視線が気になれば、カーテンを閉めて過ごす時間が長くなるかもしれません。家具を置いたらコンセントが隠れてしまうこともあります。

リビング階段や吹き抜けでは、開放感が得られる一方で、LDKの音が上階へ届きやすくなる場合もあります。

図面に表れにくい部分だからこそ、実際に生活している場面まで想像しながら確認しておきたいポイントです。

おしゃれな間取りで後悔しないために考えたいこと

お気に入りの家具や雑貨が似合う空間にしたい。家に帰ったときに「やっぱりこの家が好き」と思える住まいにしたい。そんな気持ちも、注文住宅を建てる楽しさの一つです。

niko and ... EDIT HOUSEでは、見た目だけを整えるのではなく、住む人の「好き」や過ごし方を住まいに落とし込んでいくことを大切にしています。

デザインと使いやすさを別々に考えるのではなく、どちらも一つの間取りの中で形にしていきましょう。

好きな家具から間取りを考えてみる

間取りを決めてから家具を選ぶだけでなく、置きたい家具から空間を考える方法もあります。

大きなダイニングテーブルを囲んで過ごしたいなら、その周りに十分な余白が必要です。お気に入りのソファがあるなら、窓やテレビとの位置関係まで含めてLDKを考えられます。

「何帖のリビングがほしいか」だけではなく、「そこで何をして過ごしたいか」から考えてみると、自分たちらしい間取りが見えやすくなります。

開放感だけでなく視線や音にも目を向ける

吹き抜けや大きな窓、LDKとつながるオープンな空間は、住まいに広がりを感じさせてくれます。

一方、空間をつなげれば視線や音も届きやすくなります。

リビングからキッチンの手元がどこまで見えるのか、来客時に生活感のある場所が目に入りすぎないか。見せたい場所と少し隠したい場所を整理しておくと、開放感を保ちながら落ち着いて過ごせる空間をつくりやすくなります。

生活感を隠す収納までデザインする

おしゃれな家を保つために、物を出さないよう頑張り続けるのは大変です。大切なのは、使った物を自然に戻せる場所があること。

キッチンなら調理家電や食品、リビングなら書類や日用品など、その場所に集まりやすい物まで考えて収納をつくると、無理なく整った状態を保ちやすくなります。

収納も含めて空間をデザインすることで、好きな家具やインテリアが映える余白も生まれます。

実際の住まいを見ると、間取り図だけでは分からないアイデアにも出会えます。LDKとキッチンのつながり方や家具との距離、収納の取り入れ方など、自分たちの家づくりに取り入れたいポイントを探してみてください。

【WORKS|施工事例を見る】
https://neh-maruo.com/works

動線の後悔を減らす間取りの考え方

現在の住まいで「少し面倒」「ここを何度も往復している」と感じる動きがあれば、新しい間取りを考えるヒントになります。

動線は短くすることだけを目的にせず、普段の行動が自然につながるかという視点で考えてみましょう。

家事を一つの流れとして考える

家事動線では、キッチン・洗面・ランドリーの距離だけでなく、一連の作業を見ることがポイントです。

洗濯なら、洗って終わりではありません。干して、取り込み、衣類をしまうところまで続きます。料理をしながら洗濯することが多いなら、それぞれの場所を行き来しやすくする方法も考えられます。

家事室やランドリールームをつくること自体を目的にせず、今感じている負担をどのように減らしたいのかから考えると、必要な間取りが見えやすくなります。

帰宅してからの動きを間取りに落とし込む

玄関からリビングまでの動線も、帰宅時の行動を順番に考えると必要なものが見えてきます。

買い物から帰って食品をキッチンへ運ぶ、上着やバッグを片付ける、手を洗ってリビングへ向かう。その途中に必要な収納や水回りがあれば、物が家の中に散らかりにくくなります。

今の家で「帰ったらここに置いている」という場所を確認すると、新居に必要な収納を考える手がかりになります。

家族の動線が重なる場所にはゆとりをつくる

移動距離が短いことと、動きやすいことは同じではありません。

キッチン周辺では、料理をする人の後ろを家族が通ったり、冷蔵庫を使うタイミングが重なったりします。朝の洗面所や玄関も人が集まりやすい場所です。

一人の動きだけではなく、同じ時間に家族が動いたときにも使いやすいか。必要な場所に少し余裕を持たせることも、動きやすい間取りにつながります。

収納の間取りで後悔しないためには「場所」を考える

収納は、注文住宅の間取りで後悔につながりやすいポイントの一つです。

収納不足を心配すると、大きな収納をいくつも設けたくなるかもしれません。しかし、何を入れるか決まっていない収納を増やすより、必要な場所に必要な分だけ設けるほうが、日々の使いやすさにつながります。

「何をどこで使うか」から収納を決める

収納計画は、「何帖必要か」よりも「何を入れるか」から考えます。

掃除道具ならよく使う場所の近くに、リビングの日用品ならリビングから戻しやすいところに。物の定位置が生活動線上にあれば、片付けるためだけの移動を減らせます。

現在の家で物が集まりやすい場所を確認してみると、どこに収納が必要なのかも見えてきます。

ファミリークローゼットは動線との相性を見る

ファミリークローゼットも、広さ以上に配置が重要です。

洗濯後の衣類をまとめて収納するならランドリースペースとのつながりを、帰宅後の上着やバッグも置きたいなら玄関からのアクセスを確認します。

人気だから取り入れるのではなく、誰がどのタイミングで使うのかを考えると、自分たちに必要な位置や広さを判断しやすくなります。

パントリーや玄関収納は必要な広さを見極める

パントリーやシューズクロークも、広さを確保するほど便利になるとは限りません。

食品をまとめ買いする家庭ならパントリーを充実させる意味がありますが、ストックが少なければコンパクトでも十分な場合があります。

玄関収納も、靴だけなのか、ベビーカーや外で使う物までしまいたいのかによって必要なサイズは変わります。収納の名前から広さを決めるのではなく、そこに置きたい物から考えてみましょう。

間取りは土地との相性まで確認しよう

注文住宅では、土地と間取りを一緒に考えることも重要です。

同じ姫路市内でも、敷地の形や接している道路、周囲の住宅との距離など、条件は土地ごとに異なります。

気に入ったプランをそのまま土地へ当てはめるのではなく、その場所の特徴を活かした間取りを考えていきましょう。

採光や視線は土地によって変わる

明るいLDKにしたいからといって、大きな窓をつくればよいとは限りません。道路や隣家から室内が見えやすければ、せっかくの窓もカーテンを閉めて過ごす時間が増えてしまいます。

周囲から視線が届きにくい方向へ窓を設けたり、庭を介して光を取り込んだりと、心地よい室内をつくる方法は土地によって変わります。

姫路で土地を見るときも、敷地だけではなく、建物を配置したときに周囲とどのような関係になるのかまで確認しておきたいところです。

道路の位置から玄関・LDKの配置を考える

道路の位置は、駐車場や玄関への動線にも影響します。

車で買い物へ行くことが多いなら、駐車スペースから玄関、さらにキッチンまでの流れも毎日の使いやすさにつながります。

LDKを道路側へ向けるのか、庭側へ開くのかによっても、室内から見える景色や外からの視線は変わります。道路や周辺環境も、その土地ならではの間取りを考える材料として活かしていきましょう。

土地探しと間取りを一緒に進める

姫路で土地から探す場合、土地を購入してから初めて間取りを考える必要はありません。

どんな住まいにしたいかをある程度イメージしておけば、必要な土地の広さや駐車スペースも判断しやすくなります。

反対に、間取りを細かく決めすぎると、そのプランが入る土地だけを探すことになり、選択肢が狭くなる場合があります。

土地を見ながら間取りを考え、間取りを考えながら土地を見る。両方を行き来しながら進めることで、土地の特徴と自分たちの希望を合わせやすくなります。

理想の間取りと予算を両立するために考えたいこと

家づくりでは、打ち合わせを重ねるうちに希望が増えていくことがあります。

すべてを取り入れようとすると床面積が大きくなり、建築費にも影響します。限られた予算のなかで理想の住まいを形にするためにも、自分たちが大切にしたいことの優先順位を整理しておきましょう。

希望を詰め込む前に優先順位を整理する

広いLDKにランドリールーム、ファミリークローゼット、書斎など、希望する空間をすべて独立させると、それぞれに面積が必要です。

だからといって、単純に諦める必要はありません。

書斎をLDKの一角につくる、ランドリースペースと収納をつなげるなど、一つの空間に複数の役割を持たせる方法もあります。

「何がほしいか」だけではなく、「そこで何をしたいか」まで掘り下げてみると、希望を叶える別の方法が見つかることがあります。

床面積を増やさず空間を活かす

ゆとりのある家にする方法は、床面積を増やすことだけではありません。

廊下としてしか使えない部分を抑えたり、LDKから視線が抜ける方向をつくったりすることで、同じ面積でも感じ方は変わります。

予算をかけたい場所も家庭によって違います。家族で長く過ごすLDKを優先するのか、趣味を楽しむ場所にこだわるのか。

自分たちが大切にしたい時間を基準にすると、間取りと予算のバランスも整理しやすくなります。

将来の間取りで後悔しないために考えておきたいこと

家を建てるときは現在の生活を基準に考えますが、住まいは長く使っていくものです。

何十年後まで細かく予測する必要はありません。家族構成や生活スタイルが変わったときにも、使い方を変えられる余地を少し残しておくと安心です。

用途を固定しすぎない空間も考えてみる

子どもが小さい時期と成長したあとでは、必要な空間が変わります。

最初から一つの用途に固定せず、小さいうちは家族で使い、成長したら個室にするなど、使い方を変えられる空間にする方法もあります。

子どもが独立したあとは趣味や仕事の部屋として使うなど、一つの部屋を長く活かせるように考えておくと、家族の変化にも対応しやすくなります。

あとから変えにくい部分を確認する

将来を考えるうえで優先したいのは、あとから変更しにくい部分です。

寝室や水回りをどこに配置するのか、年齢を重ねたときに階段を使わなければ生活できないのかなど、大きな部分だけでも確認しておきましょう。

将来を意識しすぎて今の生活を使いにくくする必要はありません。現在の使いやすさを大切にしながら、先々の選択肢も残せる間取りを考えていきます。

間取りを決める前に確認しておきたいこと

間取りがまとまったら、最後は図面を「住む人の目線」で見直します。専門的な知識がなくても、家具を置き、一日の動きをたどってみるだけで気づけることがあります。

家具を置いた状態で図面を見る

ソファやダイニングテーブル、ベッドなど、大きな家具を図面に入れてみましょう。

家具を置いたあとに通路が残るのか、椅子を引けるのか、収納の扉を開けられるのかまで確認します。

新居でも使いたい家具があるなら、サイズをあらかじめ設計担当者へ伝えておくと、好きな家具を中心にした空間づくりもしやすくなります。

一日の動きを図面上でたどる

最後に、朝起きてから出かけるまで、帰宅してから休むまでを図面上でたどってみます。

毎日何度も往復する場所はないか、家族の動きが集中しすぎる場所はないか。部屋の配置だけを見ていたときには気づかなかったことが見えてきます。

「間取りとして正しいか」を考えるのではなく、「自分たちならここでどう過ごすか」という目線で確認することがポイントです。

この記事のまとめ

間取りに後悔しないために、実際の空間も見てみよう

注文住宅の間取りで後悔しないために大切なのは、人気のプランをそのまま取り入れることではありません。

どんな家具を置きたいのか、家でどんな時間を過ごしたいのか。そこから考えていくと、自分たちに必要な広さや動線、収納の形が少しずつ見えてきます。

おしゃれさと暮らしやすさも、どちらかを優先するものではありません。生活に必要な物が自然に片付き、好きな家具や雑貨が心地よく収まる。そんなバランスを考えることも、自分たちらしい家づくりの一つです。

姫路で注文住宅を建てるなら、土地との相性も忘れずに確認しておきましょう。同じ間取りでも、道路や周囲の住宅、敷地の形によって窓から見える景色や光の入り方、使いやすい玄関の位置は変わります。

そして、図面や写真だけでは分からないこともあります。

LDKに立ったときに感じる広さ、キッチンとダイニングの距離、家具を置いたときの余白。実際の住まいを歩いてみることで、「自分たちならどう使うだろう」と具体的に考えやすくなります。

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